グローバル・オートモーティブ・エグゼクティブ・サーベイ2019 - Vehicle2Gridへのシームレスな移行は「アイランド」の宝庫だ -

グローバル・オートモーティブ・エグゼクティブ・サーベイ2019

グローバル・オートモーティブ・エグゼクティブ・サーベイ2019では、導き出し得る何百万ものさまざまな見解から一部を抜粋しています。今回の調査の最も重要な部分と、自動車業界の将来のエコシステムに関連して今年最も注目されているトピックについてご紹介します。

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モビリティ・エコシステムが成熟していく中、自動車業界の先行きはどうなるのか、どのような道を選ぶべきかという疑問がしばしば浮かんできます。過去数十年間、提供すべきものは市場が決めてくれました。顧客と市場のための技術開発を主要な指針としながら、私たちはどの開発成果をどの市場に導入するかを判断することができていたのです。以前は、移動や輸送のあり方をパーソナライズしようとしても選択できる手段は多くはなかったのです。しかし、すべての世界に当てはまる正解は存在しません。製品価値、顧客価値、エコシステムの価値をロードマップ上で区別しながら、「宝島」に至る道を探検しなければならないでしょう。今年は、これまでの「エグゼクティブ」と「消費者」という視点に加え、「Automotive Institute」の分析データという切り口を新たに導入しました。これは、現時点で目に見えているトレンドを超えたところにまで目を向けるための包括的な手段となるでしょう。

ポイント

  • 自動車業界は今、構造変革の時代に突入しつつある。そのような時期には、過去数十年にわたって育成してきたコアコンピテンシーと専門技術を強化し、同時に、新しいエコシステムの中での役割を明確化して将来の収益ストリームを確保することが、ますます重要になってくる。
  • 未来の新たなモビリティ・エコシステムが、シームレス、個別化、安全、そしてオンデマンドという4つの柱に支えられながら発展してきたことで、「コネクティビティとデジタル化」が主要トレンドの第1位に復帰。
  • 自動車メーカーの技術開発計画によって、どのような製品が提供されるかが主として決定されてきたが、将来的には原材料の調達能力とエネルギー生産力が産業政策に影響を及ぼし、それが自動車メーカーの製品ポートフォリオを決定づけるだろう。
  • 顧客像はそれぞれを取り巻く環境に基づき、個別のニーズ、選好、要望を有している。そのため、非常に多くのカスタマージャーニーを同時並行で管理しながら、それぞれに対してカスタマイズされた、極めて個別的な配慮を払っていくことが必要となる。
  • 自社がどのような企業を目指しているのかを的確に見定め、他のエコシステム参加者といつ競争し、いつ協力するかを適切に選択する。

目先の主要トレンドをしのぐメガトレンド

2030年までの自動車業界の最も重要な主要トレンドとして、「コネクティビティとデジタル化」が第1位になりました。2016年以降、未来の新たなモビリティ・エコシステムが、シームレス、個別化、安全、そしてオンデマンドという4つの柱に支えられながら発展してきたことがその理由です。「コネクティビティ」が、自動車の中で提供される付加サービスとコンテンツを実現するために唯一かつ、最も重要な前提条件であることは明らかです。今回、コネクティビティが再び首位に返り咲いたことは、新しいエコシステムの発展に伴った、使いやすいシームレスなマンマシン・インターフェースに対するニーズの大きさを浮き彫りにしています。
また、この新しいエコシステムの中で、さまざまなパワートレイン技術が共存していく可能性が高いことを「過小評価されている決定要因」の調査結果が示しています。エグゼクティブの意見では、今後の自動車メーカーの技術開発計画は、主として規制当局によって方向づけられることになるだろうとしています。国内で調達できる原材料こそが、その国で優先的に採用されるパワートレイン技術を決定づける実際の要因であると考えているエグゼクティブの割合が4分の3にも上っています。

製品価値と顧客価値

今後の自動車メーカーの製品ポートフォリオは、顧客ニーズとともに、人口動態、利用可能なインフラストラクチャ、および経済的要因によって市場を再定義し、より明確に切り分けることで、アイランド・オブ・モビリティを形成していく必要が生じます。将来のモビリティ製品はサービス製品と組み合わせ、エコシステムの中で快適かつシームレスなカスタマーエクスペリエンスを消費者に提供することになるでしょう。
また顧客にスポットライトを当て、まず誰が顧客であるかを理解することを最優先課題とする「顧客価値」。そこから導き出されるさまざまな顧客像によって、製品やサービスを差別化することが次第に重視されるようになるでしょう。顧客像はいずれも、それぞれを取り巻く環境に基づき、個々のタッチポイントにおいて、個別のニーズ、選好、要望を有しています。そのため、非常に多くのカスタマージャーニーを同時並行で管理しながら、それぞれに対してカスタマイズされた、極めて個別的な配慮を払うことが必要です。すなわち既存の自動車販売のあり方を見直して、新しい仕組みを発案し、構想し、構築し、組織化することによってのみ、顧客の根幹にかかわって成功を収めることができるでしょう。

エコシステムの価値

厳しい市場情勢と巨大テクノロジー企業の支配力の増大、そして新しい製品とサービスによって、自動車業界はますます複雑化しています。そのため、従来の自動車関連企業が単独で行動しながらバリューチェーン全体を網羅することはもはや不可能です。したがって、協力企業を自動車業界の中から、さらには合流しつつある他業種から適切に選択して力を合わせていく、テクノロジー、エコシステム、およびインフラストラクチャに関する企業間の協力こそが、成功という「宝島」への道筋を示す「秘密の地図」となっています。
また自動車業界が現在経験しているビジネスモデルの変化は、ゆっくりと進行するプロセスです。原材料の不足、産業政策の変化、あるいはインフラストラクチャの欠如は、さらに根本的な大変革を引き起こす可能性もあります。今回のKPMGの分析を探ることで、そのような未来の革命的な変化に備えることができるでしょう。

英語コンテンツ(原文)

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