交換可能性の欠如（IAS第21号の改訂）-IFRS-ICニュース

2023年8月15日、IASBは、公開草案に寄せられたコメントを踏まえ、審議を重ねた結果として、「交換可能性の欠如（IAS第21号の改訂）」（以下、本改訂）を公表しました。

在外営業活動体の財務諸表の表示通貨への換算に関して、在外営業活動体の機能通貨を他国通貨に交換する外国為替取引が長期間制限され、公的な為替交換レートが実勢から著しくかけ離れたものとなっている場合にどのような為替レートを用いるかについては、委員会が2018年9月に審議し、アジェンダ決定が公表されています（IFRS-ICニュース2018年9月参照）。

本改訂では、ある通貨が他の通貨に交換可能であるかどうかの評価、通貨の交換可能性が欠如している場合に使用する為替レートの決定及び開示について、首尾一貫したアプローチの適用を要求しています。

本改訂は、2025年1月1日以後開始する事業年度から適用され、早期適用も認められています。

本改訂の詳細はポイント解説速報（2023年8月28日発行）をご参照ください。