SBTs for Nature 技術ガイダンスv1.0の解説(1)

2023年5月、SBTNは、自然に関する科学に基づく目標(SBTs for Nature)設定のための技術ガイダンスv1.0を公表しました。同年9月に公表のTNFDの自然に関する情報開示フレームワークv1.0においても、SBTs for Natureの設定およびリスクと機会の管理を推奨しています。

2023年5月、SBTNは、自然に関する科学に基づく目標(SBTs for Nature)設定のための技術ガイダンスv1.0を公表。その概要と企業が留意すべき点を解説します。

本記事では、SBTs for Natureの開発状況と公表スケジュールに触れたうえで、技術ガイダンスv1.0に含まれるStep1~2について、その概要と企業が留意すべき点を解説します。

今回公表された技術ガイダンスv1.0には、下記の2種類のガイダンスが含まれています。

  • 5つの“課題領域”を対象とした「Step1.分析・評価」「Step2.理解・優先順位づけ」の共通のガイダンス
  • “淡水”に関する「Step3.計測・設定・開示」のガイダンス

これらのガイダンスを用いて、“淡水”については目標設定のための一連のプロセス(Step1~3)が開発され、実践可能な状況になりました。また気候変動については、すでにSBTiによって開発されたガイダンスを使用することが推奨されています。

目次

  1. SBTs for Natureの開発状況と公表スケジュール
  2. 「Step1.分析・評価」「Step2.理解・優先順位づけ」の共通のガイダンスの解説

執筆者

KPMGサステナブルバリューサービス・ジャパン
KPMGあずさサステナビリティ
シニアアソシエイト 森 さやか

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