企業は、自社を取り巻く規制環境の変化、技術動向の変化等、さまざまな不確実性に囲まれながらビジネスの持続的成長を目指さなければなりません。これをより確実にするためには、これらの不確実性に関する中長期のシナリオを描きながら、将来起こり得るリスクを認識する必要があります。

KPMGは、企業が将来リスクを予測するための枠組みと手法の確立を支援します。

将来リスク評価のステップ

中長期の将来リスクを評価するとしても、未来の事象をすべて予測することは不可能です。そこで環境変化の絞り込み、情報収集、シナリオ分析といったステップを通じ、自社の経営にインパクトを与えるリスクを絞り込み評価します。

シナリオ分析によるリスク評価_図表1

(1)自社事業の属するマーケットに重大な変化をもたらす外部環境変化の特定
自社の主要事業の属するマーケットに重大な変化をもたらすような、将来(「10年後」「2040年」等)の外部環境変化(規制の変更、技術の進展、対象顧客人口の拡大・縮小等)を複数特定します。

(2)外部環境変化に関する中長期予測情報の収集
外部環境変化のそれぞれの中長期的な動向について、シンクタンク、研究機関、経済団体等の公表している予測情報を収集します。

(3)外部環境変化に関するシナリオ分析(「世界観」の設定)
収集した外部環境変化の情報を総合し、将来の時点における業界や自社を取り巻く外部環境(「世界観」)を予測します。
通常、世界観は一通りではありません。たとえば、規制強化の時期が早いか遅いか、競合する技術のいずれが発展するか、といった分岐が複数存在します。これらの分岐を組み合わせて、複数の世界観をシナリオとして設定します。

【外部環境分析の視点(例)PESTと5 Forces】

シナリオ分析によるリスク評価_図表2

【シナリオ仮説設定の流れ(例)】

シナリオ分析によるリスク評価_図表3

(4)シナリオ別の自社へのインパクト分析
設定した複数のシナリオ別に、外部環境の変化が実際に起こった場合の、マーケット、ステークホルダーおよび自社資産に与える影響を分析します。

(5)自社に重大なインパクトを与えるリスクの識別・評価
自社の主要事業に重大なインパクトを与える外部環境変化事象を特定し、その発生の蓋然性とインパクトの大きさを評価します。

(6)将来リスク評価結果の活用
将来リスクの評価結果は、中長期の事業戦略の立案・修正、事業ドメインの中長期的な拡大・縮小・撤退等の検討に活用します。

KPMGの特長

リスク評価に関する豊富な経験・事例とオーダーメイドでの支援
KPMGは、将来リスク評価のための枠組みやツールの事例を紹介しつつ、各社の事業環境に寄り添った検討を支援します。

社内の衆知を活用するためのファシリテーション
自社事業へのインパクト分析やリスクの識別には社内の知見を集めることが非常に重要となりますが、KPMGはそれら社内関係者の意見をとりまとめるためのファシリテーションの経験が豊富です。

グローバルでの情報収集・調査体制
KPMGは日本・インドにリサーチセンターを設置しており、世界中の公開情報から外部環境変化の予測情報を効率的に収集することができます。

クライアントのインダストリーに寄り添う支援体制
KPMGには各インダストリーセクターの専門家が揃っており、クライアントが属するインダストリーセクターの状況に寄り添ったシナリオ分析等のアドバイスが可能です。

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