KPMG、2022年度のグローバル総収入は350億ドル、成長率は14%と発表

KPMGインターナショナルは、2022年9月30日までの事業年度において、メンバーファームの年間合計収入が、350億ドルに達したと発表しました。

KPMGインターナショナルは、2022年9月30日までの事業年度において、メンバーファームの年間合計収入が、350億ドルに達したと発表しました。

KPMGインターナショナル(チェアマン:ビル・トーマス)は、2022年9月30日までの事業年度において、メンバーファームの年間合計収入が、350億ドルに達したと発表しました。経済・地政学的な不確実性が続く中、前年度と比較すると米ドル換算で14%*1の増収であり、この成長は革新的なテクノロジーと先進的なサイバーセキュリティソリューションに加えて、トランザクションおよびディールアドバイザリーサービスの成功によってもたらされたものです。また、テクノロジーへの投資とKPMGのローカルナレッジが存分に利活用出来ているというKPMGの特徴そのものが要因となっています。

  • 厳しい経済情勢下においても、多分野にわたるグローバル組織のレジリエンスを強調する好調な財務実績を記録
  • アドバイザリーは19%、税務および法務サービスは10%、監査は8%と、ファンクション全体で成長
  • 全地域において堅調な成長を遂げており、米州では16%の成長率を達成
  • KPMG全体で29,000以上の新しい役職が創設
  • 新しいリーダーシップチームの任命により、グローバルマネジメントチームのジェンダーパリティが実現
  • デジタルトランスフォーメーション分野での収益は前年比20%以上増加
  • ESG課題解決のため15億ドルの投資コミットメントを継続

KPMGインターナショナル チェアマンのビル・トーマスは、次のように述べています。

「2022年度の堅調な財務実績は、最高品質のサービスを提供するというKPMGの揺るぎない努力を反映したものです。私たちは、厳しい時代であっても、多分野にわたるアプローチを通じてクライアントの困難な課題への解決策と、投資の安定性とレジリエンスを提供することでこれを実現しています。
何よりも、私たちの成功の真の指標は、私たちをもっとも信頼する人々に対して成し遂げられてきました。クライアントや社会が複雑な問題に直面したとき、KPMGの専門家は、境界や分野を越えて取り組み、これまで以上に緊密に協力しなければなりません。KPMGほど専門知識や世界的な広がりを持つ組織はほとんどなく、私たちの存在意義である『社会に信頼を、変革に力を(Inspire Confidence, Empower Change)』を一丸となって目指す時こそ、もっとも真価を発揮するのです。」

「人材獲得が激化する昨今、本年度の私たちの成長は、人材投資を継続するための重要な要素になっています。包括的で思いやりのある環境下で、従業員がポジティブな変化をもたらす多様なプロジェクトに取り組み、また、柔軟なキャリアパスを提供することが、私たちの最優先課題です。従業員のモチベーションを保ち楽しく仕事ができるようにすることは、私たちの成功の基盤であります。だからこそ、存在意義(Purpose)と価値(Value)をあらゆることの中心に置く文化の発展に継続的に取り組んでいます」

人材

KPMGの従業員数は全世界で増加を続けており、2022年度には12.4%増加しています。さらに(ロシアとベラルーシの事業から撤退したにもかかわらず)、組織全体で29,000以上の新たな役職が創設されています。この成長により、あらゆるレベルのまたは特定分野の専門家が加わり、その結果として、世界中の企業が抱えている複雑な問題を解決するため、高品質で統合的なサービスを提供できています。

また、KPMGのインクルージョン、ダイバーシティ&エクイティ(IDE)の取り組みも続いています。女性は、全KPMG専門家の48.5%を占めており、グローバルマネジメントチームの新たな任命によりジェンダーパリティを実現しています。

テクノロジー

昨年は、テクノロジーを活用した変革への需要が劇的に高まり、私たちを含むすべてのビジネスの形が変わりました。KPMGは、組織全体でデジタルトランスフォーメーションの大規模な投資を継続して行っています。Lisa Heneghanがグローバル最高デジタル責任者に就任したこともその一環と言えます。またこの1年間、KPMGの専門家は、クライアントのビジネスモデルやプロセスの変革を支援し、その結果として2021年度からこの分野での収益が20%以上増加しています。これは主にデジタルトランスフォーメーションの取組みによるもので、KPMGの信条である「Connected. Powered. Trusted. Elevate.(点をつないで、効果を上げる。ビジネスに力を与え、価値を高める。信頼を勝ち取り、自信をもって成長する。向上。)」と世界的なテクノロジー企業との連携によるデジタルソリューションによってもたらされた結果です。

テクノロジーは、私たちがデジタルビジネスとして行うすべてのことを可能にし、コンプライアンスおよび戦略的な税務アドバイザリーサービスの投資を加速させています。KPMG Digital Gatewayは、Microsoft Azure*2を利用したクラウドネイティブなプラットフォームソリューションであり、140の司法管轄地域にまたがる税務および法務テクノロジーへのアクセスが可能です。これにより、グローバルな税政策および規制対策の大きな変化に直面した際、データを価値に転換する支援を行っています。
ますます多くのグローバル企業が、成長の機会を求めてクラウドテクノロジーに注目しています。KPMGは、グローバルデリバリーセンターであるKPMG Delivery Networkを利用することによってアジリティを向上させるとともに、グローバルチームの知見を活かし、テクノロジーソリューションの力と適用範囲を拡大しています。

さらにKPMGは、組織全体の品質管理システムに多大な投資を行い、業界全体の新しいグローバル品質管理基準への準拠を実現できるようにしています。KPMG Claraは、グローバルなクラウド対応のスマート監査プラットフォーム(Microsoft Azure*2を利用)で、2年前のリリース以来KPMGが展開している143の国と地域の90,000人近い監査専門家が利用しています。またこのプラットフォームは、監査の品質、一貫性、革新性を保持するため、新しいテクノロジーをデータサイエンス、監査自動化、データ可視化に統合する高度な機能を備えており、KPMGが取り組む監査の革新とデジタル化において重要な役割を果たしています。

環境・社会・ガバナンス(ESG)

ESGは、依然としてKPMG全体で取り組むべき共通課題です。KPMGの着実な財務成長は、業界をリードするグローバルなESGソリューションへの投資を支えており、2021年度の15億ドルの投資コミットメントに沿って実施されています。

KPMGの専門家は、ESGアジェンダで提示された多分野にわたる課題解決のためのクライアントソリューションを提供することに注力しています。その中には、新たなテクノロジー専門技術や脱炭素化の支援を提供するための世界規模の気候変動・脱炭素化ハブの創設や、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が近く公表するサステナビリティ開示基準に向けたガイダンスを提供するためのサステナビリティレポートリソースセンターの始動などが含まれています。

これまでに約100,000名のKPMG専門家がスペシャリスト向けのESGトレーニングを受講しており、この生涯学習プログラムは今後も継続していきます。

KPMGの品質への取組みに関しては、こちらを参照してください。
2022年度のKPMGのコーポレートハイライトは、こちらを参照してください。

2022年度のKPMG のメンバーファームの総収入

地域別収入(単位:10億米ドル)

 

2022年度

2021年度

現地通貨ベースでの成長率(%)

米州

13.71

11.88

16%

アジア太平洋

6.31

5.97

13%

欧州・中東・アフリカ

14.62

14.28

11%

合計

34.64

32.13

13%

 

ファンクション別収入(単位:10億米ドル)

 

2022年度

2021年度

現地通貨ベースでの成長率(%)

監査

11.85

11.46

8%

税務および法務サービス

7.35

7.02

10%

アドバイザリー

15.44

13.65

19%

合計

34.64

32.13

13%

 

  • 上記の財務情報は、KPMG International Limitedと提携し、専門的なサービスをクライアントに提供する独立したKPMGのメンバーファームの情報を合算したものです。当該情報は、表示目的のためにのみ本プレスリリースにおいて合算しています。KPMG International Limitedは、クライアントに対して一切サービスを提供しておらず、クライアント収入を一切創出していません。
  • 本プレスリリースにおける2022年度の業務収入は、2021年10月1日から2022年9月30日までのKPMGの会計年度の収入を、交通費やその他のクライアント立替経費を含み、米ドル建てで表示しています。現地通貨ベースの成長率は、前年度の為替レートを適用することにより、一貫性を維持しています。
  • 下記の従業員数は、2022年9月30日時点のパートナーおよび従業員の人数に基づいています。
  • 法務サービスはSEC監査関与先や法律で禁止されている場合には提供されないことがあります。
  • 本プレスリリースを通じて、「私たち」、「KPMG」、「私たちの」などの表現は、グローバル組織またはKPMG International Limited(「KPMGインターナショナル」)の1つまたは複数のメンバーファーム(それぞれが独立した法人)を示しています。各メンバーファームには、KPMG インターナショナルまたはその他のメンバーファームや第三者に義務を負わせたり拘束したりする権限はありません。またKPMGインターナショナルにも、メンバーファームに対して義務を負わせたり拘束したりする権限はありません。

本資料は2022年12月13日にKPMGインターナショナルが発表したプレスリリースの日本語の抄訳版です。本資料の内容および解釈は英語の原文を優先します。

※1 14%は、継続事業の成長率に基づくもので、2021年度および2022年度にKPMGが売却した事業または撤退した国からの収入は除外しています。特に明記していない限り、収益成長率は13%であり、このプレスリリースで記述されているその他の成長率についても、強調していない限り修正されることはありません。

※2 Microsoft Azureは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

KPMGについて

KPMGは、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供する、独立したプロフェッショナルファームによるグローバルな組織体です。世界143の国と地域のメンバーファームに約265,000名の人員を擁し、サービスを提供しています。KPMGの各ファームは、法律上独立した別の組織体です。

KPMG International Limitedは英国の保証有限責任会社(private English company limited by guarantee)です。KPMG International Limitedおよびその関連事業体は、クライアントに対していかなるサービスも提供していません。

日本におけるメンバーファームは、次のとおりです。 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人、KPMGコンサルティング株式会社、株式会社KPMG FAS、KPMGあずさサステナビリティ株式会社、KPMGヘルスケアジャパン株式会社、KPMG社会保険労務士法人、株式会社KPMG Ignition Tokyo

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