Market Check!:セクター別EV/EBITDA倍率トレンド

ハード中心からソフト中心のセクターまで、6セクターをピックアップして、日米中の主要市場のマーケット・マルチプル定点観測データを提供します。

ハード中心からソフト中心のセクターまで、6セクターをピックアップして、日米中の主要市場のマーケット・マルチプル定点観測データを提供します。

M&A市場を計る マーケット・マルチプル動向

M&Aは企業の成長戦略を実現していく上で重要なツールであり、日本企業による国内M&A、クロスボーダーM&Aは共に増加を続けています。

自社の属するセクターのみならず、近年加速するクロスセクターのM&Aに関する参考情報としてもお役立てください。

セクター別 EV/EBITDA倍率推移チャート:日本

  

セクター別 EV/EBITDA倍率推移チャート:日本

Points!

直近での株式市場の低迷を受け、日米中とも企業価値倍率の低下傾向が続いている。

原油価格の高騰もあり、日本・中国の「エネルギー・公益事業・通信」セクター倍率は堅調だが、他セクターは全般的に弱含み。

ウクライナ情勢等、経済の先行きが不透明な中、リスクマネーの供給が滞った場合、企業価値倍率の一層の低下も想定される。

お問合せ

セクター別 各国比較EV/EBITDA倍率推移チャート :日本・米国・中国

 

セクター別 各国比較EV/EBITDA倍率推移チャート:日本・米国・中国
日本・米国・中国

EV/EBITDA倍率

EV(企業価値)がEBITDA(利払前税引前償却前利益)の何倍かを示す指標

※本分析では、EVを時価総額+有利子負債総額で算出。EBITDAは直近12ヵ月の値。

分析対象銘柄数

<区分> 日本 米国 中国
エナジー・公共事業・通信 20 54 14
素材・資本財 111 94 74
自動車・耐久消費財 33 13 18
消費財・小売 62 50 27
IT・インターネット 27 43 8
医薬・ヘルスケア 28 65 36

 

算出方法

日米中の代表的な株価指数(JPX日経400:S&P500:CSI300)の構成銘柄について、GICS(世界産業分類基準)をもとにKPMGで定義した6セクター「エナジー・公益事業・通信」、「素材・資本財」、「自動車・耐久消費財」、「消費財・小売」、「IT・インターネット」、「医薬・ヘルスケア」に分類し、経年のEV/EBITDA倍率をチャート化しています。

データ出所
Capital IQ、Bloomberg