Pulse of Fintech H1 2021(英語)

2021年8月に、KPMGインターナショナルから、報告書「Pulse of Fintech H1 2021(英語)」(以下「本報告書」という。)が公表されています。同報告書は、半期に一回の頻度で公表されるものです。

本報告書では、2021年上期における領域別及び地域別の動向が紹介されているほか、業界のリーダーへのインタビューも掲載されています。

本報告書の要旨

本報告書では、各領域の動向がペイメント/インシュアテック/レグテック/ウェルステック/ブロックチェーン/サイバーセキュリティーの別に紹介されているほか、各地域の情報が米州/欧州/アジアオセアニアの別に紹介されています。

また、本報告書では、フィンテックを巡るトレンドについて、主に以下の旨が紹介されています。

  1. フィンテック投資(M&A、プライベートエクイティー及びベンチャーキャピタル出資)は、2021年度上期において、全世界で既に980億ドル(2,456件)に達しています。2020年度では年度ベースで1,215億ドル(3,520件)だったことを踏まえるとこれは非常に大きな金額といえます。当該金額は、半期としては、KPMGの統計上、過去最大額となっています。
  2. 地域別にみると、米国における投資額はこの約半分を占めており、421億ドルとなっています。特に、ベンチャーキャピタル投資の規模が拡大しています。
  3.  クロスボーダーのM&A取引額が、2021年上期において277億ドルに達しています。2020年度では年度ベースで103億ドルだったことを踏まえると、これは大きな伸びといえます。
  4. サイバーセキュリティに対するグローバルな投資額は、2021年上期において37億ドル(2020年度では、年度ベースで22億ドル)に達しており、過去最高となっています。

加えて、フィンテック領域においても、ESGへの対応が大きな課題となっています。この点、 KPMGは、膨大で管理が煩雑なESGデータを統合して管理し、意思決定に役立てることを目的として「ESG IQ Platform」を構築しています。本報告書では、本Platformの概要について説明がされています。

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