メキシコ: SATによる高額納税者の過年度税負担率の公表について

本ニューズレターにおいては、2021年6月13日にメキシコ税務当局(SAT)のホームページにおいて公表された「過去4年間(2016年~2019年)における自動車産業等のセクターに属する高額納税者(”Grandes Contribuyentes”)の税負担率」の概要について解説いたします。

本ニューズレターにおいては、メキシコ税務当局のホームページにおいて公表された高額納税者の税負担率の概要について解説いたします。

今回公表された税負担率のデータは、SATが選んだ一部の対象セクターに属する高額納税者(”Grandes Contribuyentes”)の納税額をもとに算出され、合計40業種におよぶものとなっております。対象セクターとして在メキシコ日系企業の多くが属する自動車産業セクターが含まれていることは注目に値します。

この公表自体、納税者である我々にとって同業他社がどの程度の税金を実際に納めているのかを判断する目安として使う目的においては非常に有益な情報であると言えます。一方、SATが当該税負担率を業界ごとの税負担率のベンチマークとして使用し、この税負担率を下回る企業に対してInvitation letterという形での説明要求や税務調査に入る要因として利用する可能性が高く、今後はより一層税務リスクについて意識を向ける必要が出てくると考えられます。

実際のSATによる公表内容につきましては、以下のリンク先をご参照ください
Tasas efectivas de ISR de Grandes Contribuyentes

本ニューズレターは以下よりPDFにてダウンロードいただけます。

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