概要

  • 新型コロナウイルス感染症(以下「COVID-19」という。)が業績に与える影響は、業種や企業のビジネスモデルによって大きく異なっています。
  • 業績が悪化すると、倒産リスク、見積リスク、不正リスクが高まります。本稿では、主に財務データに基づきCOVID-19が企業に及ぼす影響を分析します。
    • 業績の悪化により資金繰りが悪化すると、倒産リスクが高まるため、借入金や社債により資金を確保する動きがみられます。
    • 業績の悪化が将来も続くと判断される場合には、固定資産の減損や在庫の評価減など会計上の見積りで多額の損失が計上されるリスクが高まります。
    • 業績の悪化により売上や利益が減少すると、これを隠して事業計画を達成したように見せたいなど会計不正を行う動機が高まるおそれがあります。
  • 各企業では、グループ内の子会社の業績動向とそれに伴うリスクの状況を適時に把握することが求められます。財務分析、内部統制の2つの観点から子会社管理について解説します。

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