米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に関する最新動向

米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の最新動向および優遇税率適用にあたっての注意点についてお伝えします。

米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の最新動向および優遇税率適用にあたっての注意点についてお伝えします。

米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の発効日および優遇税率適用にあたっての注意点

2020年4月24日、米国通商代表部は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA:United States-Mexico-Canada Agreement)に関する国内手続きが完了したことをカナダとメキシコに通知し、これによりすべての手続きが完了したため、同協定が2020年7月1日に発効すると発表しました。

米国通商代表部ホームページ

これに伴い、2020年7月1日以降、優遇税率適用にあたってはこれまでの北米自由貿易協定(NAFTA:North American Free Trade Agreement)ではなく、新たに発効したUSMCAが規定する要件を満たす必要があります。
USMCAの規定は、特に自動車分野の規則において一定レベルの労働付加価値割合および、鉄鋼・アルミ製品の調達基準を満たす必要があるなど、従来と比較してその要件がより複雑になっています。優遇税率適用のための要件を満たしているかどうかの判断にあたっては注意が必要です。
USMCAの規定の詳細については、米国税関・国境取締局(CBP)がガイダンスを発表しています。概要についてはこちらをご覧ください。

米国税関・国境取締局(CBP)が発表したUSMCAの実施ガイダンス

KPMGトレード&カスタムズでは、日本・米国の関税・間接税サービスチームが一体となってUSMCAの適用をサポートさせていただきます。内容についてご不明点等ございましたらご連絡いただきますようお願い申し上げます。

Trade & Customs Newsletter No.18

執筆者

KPMG税理士法人
関税・間接税サービス
パートナー 梅辻 雅春
パートナー 神津 隆幸

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