世界のeスポーツ事情:米国

世界のeスポーツ事情:米国

「裾野広がるeスポーツ」第4回 - 2022年には約6億5000万ドルに拡大すると言われている、世界最大のeスポーツ市場規模を誇る米国について、リアルスポーツとの類似点や大学でのeスポーツへの取組みを紹介し、米国でのeスポーツ隆盛の背景を考察する。

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今や世界最大の市場規模を誇るeスポーツ先進国、米国。その一番の特徴はライオットゲームズやブリザード・エンターテイメントなどの世界的なゲーム会社(パブリッシャー)がいくつも存在していることである。eスポーツで「ティア1」(最上位層の意味)と呼ばれるゲームタイトルを見ても、「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)」や「ドータ・ツー(Dota2)」など大半が米国製である。
米国でeスポーツに本格的に火がついたのは2009年に「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」が発売になってからで、その後CS:GOやDota2などの大人気タイトルが相次いだ。米国の2018年のeスポーツの市場規模は約3億ドルで、世界の30%以上を占める。
eスポーツはスポーツなのかという議論があるものの、興行としてはリアルスポーツと類似点が多く、特に米国ではリアルスポーツと同じシステムを踏襲するリーグやチームがここ数年で相次いで生まれている。
例えば、オーバーウォッチリーグは都市ベースのチームを各オーナーが所有し、昇格や降格はなく、レギュラーシーズンとプレーオフ形式で進行する。選手には最低年俸が定められ、チームには成績に基づいた賞金と収益を分配する。リーグは拡大を続けており、3シーズン目を迎える2020年は3大陸19都市からチームが参加し、賞金総額は500万ドルになると発表されている。
eスポーツに力を入れる大学も増えている。カリフォルニア大学アーバイン校では大手パブリッシャーであるライオットゲームズの後援でLoL奨励プログラムを2016年に開始した。校内に80台のゲーム用パソコンを用意。毎年10人の枠を設け、実技テストを通して選考する。まさにリアルスポーツと同じ競争環境があり、大学を介してプロへの道が開かれており、スポーツと同じプロセスが出来上がりつつある。
米国のeスポーツ市場は2022年には約6億5000万ドルに拡大する見込みだ。また、大人気タイトルのLoLのリーグの視聴者数は既にプロバスケットボールNBAや大リーグ、アイスホッケーNHLを超えているという統計もあり、米国の主要スポーツの一角を担うようになるのも夢ではないだろう。

eスポーツタイトルの視聴時間順位

 

順位 ゲームタイトル ゲーム会社 視聴時間
1 リーグ・オブ・レジェンド 米ライオットゲームズ 5150万時間
2 カウンターストライク:グローバルオフェンシブ 米バルブ・コーポレーション 1660万時間
3 ドータ・ツー 米バルブ・コーポレーション 1060万時間
4 ハースストーン 米ブリザード・エンターテイメント

360万時間

5 ロケットリーグ 米サイオニクス 350万時間

(注)ツイッターとユーチューブの視聴時間
(出所)NewZoo「Game Streaming Tracker」を基にKPMG作成

執筆者

KPMGコンサルティング株式会社
コンサルタント Greene Cody(グリーン コーディー)

※本文中に記載されている会社名・製品名は各社の登録商標または商標です。
日経産業新聞 2020年2月13日掲載(一部加筆・修正しています)。この記事の掲載については、日本経済新聞社の許諾を得ています。無断での複写・転載は禁じます。

裾野広がるeスポーツ

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