業務プロセス改革を支援する「プロセスマイニング」の活用事例セミナーを開催

業務効率の改善や業務リスク対策が重要な経営課題となっている昨今、業種や業態を問わず、多くの企業が業務プロセスの見直しを図っています。しかし、業務の複雑さ多様さ、属人性の高さなどから、業務プロセスを可視化する段階でつまずいているケースが少なくありません。
KPMGジャパンでは、こうした課題への対応として、各種業務システムのログデータ蓄積によって業務プロセスを可視化し、改善すべきポイントを明確にするプロセスマイニングを提案。4月に開催した第1回セミナーに引き続き、8月にはその活用事例を紹介した第2回セミナーを開催しました。

※第1回セミナーについてはこちら
RPAに続く業務プロセス改革、「プロセスマイニング」への期待

モノづくり産業を中心に多様な業種、部署から参加

セミナーへの参加者を業種別に見ると、前回と同様に製造業が3割強を占め、モノづくり産業におけるニーズの高さが改めて浮き彫りになりました。また、金融・保険業や卸・小売業からの参加も多く、企業間競争や環境変化の激しい業界で、業務プロセス改善が重視されているようです。
部署別では、監査部門や情報部門、財務・経理部門など幅広い部門の担当者が参加。役職別では、執行役員なども含めた経営層も1割近く参加されており、業務プロセス改革が全社的な課題となっていることが見て取れます。

参加者属性(部署・役職)
参加者属性(部署・役職)

プロセスマイニングの期待領域:“業務品質の向上”と“ガバナンス強化”

プロセスマイニングを活用したい領域として、参加者の半数近くが「業務品質の改善」と回答。一方で「不正リスクへの対応」など内部統制に関する回答も多く、“業務品質向上”と“ガバナンス強化”が、昨今の企業における二大テーマとなっていることが明らかです。
業務プロセス別に見ると、業務負担の大きい「事務処理」を筆頭に、「購買」「販売」「経費申請・支払」「生産管理」さらには「営業」「商品開発」と多様なプロセスが挙げられており、“聖域”を設けることなく、あらゆる業務で改善を進めようという企業の意識が見て取れます。
さらに、プロセスマイニングを活用したい背景についての回答を見ると、いずれの領域・プロセスにおいても、直面している課題が「業務プロセスの可視化」であり、その解決策としてのプロセスマイニングに対する期待が集まっているようです。

プロセスマイニングを活用したい領域や業務プロセス
プロセスマイニングを活用したい領域や業務プロセス

プロセスマイニングの導入に向けて

今回のセミナーでは、業務リスク対応や業務プロセス改善に向けたプロセスマイニングの活用事例を、具体的な事例とともに導入時の課題や解決方法などを紹介しました。セミナー参加者からは、「導入プロセスやコスト感を知りたい」「分析用ログ作成のために業務システムデータと業務PCデータをどう紐づけるのか?」など、具体的な導入をイメージした質問が多くありました。また、AIやRPAなどとの連動によるトータルな業務改善を志向する意見も見られました。
「プロセスマイニング」に関する基本的な知識がある程度浸透し、「自社で導入できるのか」「そのためにはどんな準備が必要か」など、実際の検討に向けたヒントをつかむべく参加された方が多かったようです。

まとめると、

  • 業務プロセス改革のボトルネックとなっている“業務プロセスの可視化”を可能にする新手法として、プロセスマイニングへの期待が高まっている。
  • プロセスマイニングは業種・業態や部署、業務プロセスなどを問わず注目されているが、なかでも期待が高いのが“業務品質の向上”と“ガバナンスの強化”。

日本企業における業務プロセス改善のニーズは非常に高く、その対象領域も幅広くなっています。
KPMGジャパンは、今後も日本企業の競争力強化を支援すべく、プロセスマイニングを駆使した業務プロセス改革について、きめ細かな情報提供に努めてまいります。