電子インボイスに関するガイダンス Decree119/2018/ND-CP

2018年9月12日、ベトナム政府は物品販売及びサービス提供の電子インボイスに関するガイダンスDecree 119/2018/ND-CP(以下、「Decree119」という)を発行しました。当Decreeは2018年11月1日から有効となります。

2018年9月12日、ベトナム政府は物品販売及びサービス提供の電子インボイスに関するガイダンスDecree 119/2018/ND-CPを発行しました。

電子インボイスの強制適用のタイムライン

2020年11月1日から企業は電子インボイスの使用が義務づけられます。2020年10月31日まで紙インボイスの使用が引続き認められます。電子インボイスが関連当局に登録された後は、未使用の紙インボイスは現行規定に従い廃棄しなければなりません。

電子インボイスのフォーマット

電子インボイスには大きく2種類のフォーマットに区分されます。すなわち、(i)税務当局による認証コードが付された電子インボイス、(ii)企業が自社作成した(税務当局による認証コードが付されていない)電子インボイス、です。

以下に該当する場合は、(i)税務当局による認証コードが付された電子インボイスが必要となります。
 

  • リスクが高いとされる企業
  • 10人以上の従業員を雇用し、会計帳簿を有している、前事業年度の売上高が下記の金額以上の経営世帯及び個人経営者
    農林水産及び工業分野:前事業年度の売上高が3 billion VND以上
    商業及びサービス分野:前事業年度の売上高が10 billion VND以上


Decree119が有効となる2018年11月1日から2020年10月31日までは、税務当局は認証コードが付された電子インボイスへの変更について通知することが想定されます。企業のIT体制に照らして電子インボイスを導入することが困難な場合、企業は2020年10月31日までは紙インボイスの使用が引続き認められます。

電子インボイスの使用

従来、取引価格が200,000VND未満の場合は売り手はインボイスの発行が免除されていましたが、当Decreeの適用後は、物品販売又はサービス提供時には、取引価格に関わらず、電子インボイスの発行が義務づけられます。

保管、会計又は税務の記帳の観点から、電子インボイスは紙で印刷される可能性があります。しかしながら、税務当局に登録された電子機器から出力されたインボイスでない限り、紙で出力されたインボイスはその取引又は支払の観点から有効にはならない点は留意が必要です。

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