Insurance - IFRS第17号「保険契約」への移行~2018年9月のTRGでの議論
保険契約の新しい基準書であるIFRS第17号に関連する、多くの重要な解釈上の疑問が市場関係者から寄せられています。
保険契約の新しい基準書であるIFRS第17号に関連する、多くの重要な解釈上の疑問が市場関係者から寄せられています。
Article Posted date
05 October 2018
IFRS第17号を解釈し、実務における複雑性を軽減すべく、IASBはTRG(Transition Resource Group)を設置しています。TRGの実質的な第3回の会議が2018年9月に行われました。
TRGは会計基準設定主体ではありません。TRGという公式の会議の場を設定することで、市場関係者が解釈上の疑問点に関する協議を捕捉できるようにすることを目的としています。
2018年9月のTRG(Transition Resource Group)での議論
2018年9月のTRGでは、主に以下のテーマについて議論しました。
- 発生保険金に起因する保険リスク
- トップダウン・アプローチを採用する際の割引率の決定
- 再保険手数料及び復元保険料
- 当初認識時に契約の境界線外となるキャッシュ・フロー
- 団体保険
- 協会に管理される業界プールのリスク調整
- 年次コホート(基礎となる項目に係る特定のプールからのリターンを共有する契約に関するもの)
- 貸付契約
PDFでは、今回のTRGでの議論について、まとめています。
Next steps
10月のIASB Boardでは今回のTRGでの議論結果が報告される予定です。
なお、次回のTRGの会議は2018年12月4日の開催が予定されています。
英語コンテンツ(原文)
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執筆者
有限責任 あずさ監査法人
会計プラクティス部