2017年11月のIPO市場の動向をまとめたレポートをお届けします。
2017年11月の月間新規上場会社数は、6社(前年同月比1社減)となり、年始からの新規上場会社数は68社(前年比1社減)となりました。
11月の株式市場は、日経平均株価が、3ヶ月連続で上昇し、月間で約713円高(約3.2%)となり、9月以降の上昇幅は3,000円を超えました。月初には、日経平均株価は、1992年以来、25年10ヶ月ぶり、TOPIX(東証株価指数)は1991年11月以来、26年ぶりの高値まで上昇する場面もありました。内閣府が発表した9月の景気動向指数の基調判断によると、2012年12月から続く日本の景気回復が、「いざなぎ景気」を超えて、戦後2位となる58ヶ月に延ばすなか、ドル高円安による企業収益の拡大期待や法人による株式の持ち合い解消が進んでいることを受けて、外国人投資家を中心として買い安心感が広がり、株式市場は堅調な展開となりました。
≪参考≫IPOデータ
新規上場会社売上高の推移
新規上場会社経常利益の推移
新規上場会社資金調達額の推移
新規上場会社初値時価総額の推移