2017年8月1日、保険監督者国際機構(IAIS)は、保険基本原則(ICPs)のICP24(マクロ健全性の監視および保険監督)の改定にあたってコンサルテーション・ペーパーを公表しました。意見募集の締切は2017年10月1日となっています。
ICPsはIAISが策定する国際的な保険規制のフレームワークです。ICPsはハイレベルな原則ベースの基準であり、IAISのメンバーは、自国の監督フレームワークにICPsを組み入れることが期待されています。現在のICP24は2011年に策定されたものです。
今回のコンサルテーションは2015年9月にIAISが採用したテーマ別アプローチ(テーマ別に、ICPs・ComFrame・グローバルにシステム上重要な保険会社グループ(G-SIIs)パッケージの3階層の規制を、横断的に開発を行うアプローチ)に基づくものです。
また、今回の改定はIAISが2017年2月に公表した「システミック・リスク評価と政策に関するワークプラン」における3年毎のシステミック・リスク評価手法の見直しの一環でもあります。IAISは保険セクターにおけるシステミック・リスク評価の活動ベースのアプローチを開発中です。
このワークプランは、2019年に採用されるICPsとComFrame(ICSバージョン2.0を含む)の一環としての潜在的にシステミック・リスクの高い活動に対処するための政策措置を含み、IAISの作業が完了次第、関連するICPsが見直されます。
コンサルテーション・ペーパーで提案されている新たなステートメント(Statements)及び基準(Standards)は以下の通りです。
ステートメント
基準