統合報告書、活用できていますか?エンゲージメントのツールとしての統合報告書

中長期的な価値向上を実現するために、企業と投資家の対話に資するツールとして統合報告書を位置づけ、そのための検討項目を考察します。

中長期的な価値向上を実現するために、企業と投資家の対話に資するツールとして統合報告書を位置づけ、そのための検討項目を考察します。

そこで、日本企業の競争力を高め、中長期的な価値向上を実現するために、様々な試みがなされている企業と投資家の対話(エンゲージメント)に資するツールとして統合報告書を位置づけ、そのための検討項目を考えてみます。
なお、本文中の意見に関する部分については、筆者の私見であることをあらかじめお断りいたします。
詳細につきましては、PDFをご参照ください。

ポイント

  • 統合報告書の作成企業は増加し続けているが、まだ、様々な課題がある。
  • 報告書が活用されるためには、作成の目的と利用者と読み手を明確にし、内容を検討していくことが大切である。
  • 経営者が自ら用いるツールとして統合報告書を作成していくことは、エンゲージメントの質を高め、企業の価値向上に貢献すると期待できる。

内容

  1. 対話の現状と統合報告書の今
    1. まだまだ発展途上にある統合報告書
    2. 期待ギャップが存在する対話の現状
  2. 何のために統合報告書を作るのか 経営者が伝えたいことを表わす
    1. 統合報告書作成の目的を共有する
    2. 伝えたいことを明確にする マテリアリティと時間軸
    3. 伝えるための工夫をするストーリーとKPI
  3. 誰のために統合報告書を作るのか 使い手はだれか、読み手はだれか
    1. 統合報告書の読み手を定める
    2. ターゲットとする読み手の知りたいことはなにか
  4. 報告書の価値は経営者の関与次第 会社の個性は5分でわかるか?

執筆者

KPMGジャパン 統合報告アドバイザリーグループ
パートナー 芝坂 佳子

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