統合報告書、活用できていますか?エンゲージメントのツールとしての統合報告書
中長期的な価値向上を実現するために、企業と投資家の対話に資するツールとして統合報告書を位置づけ、そのための検討項目を考察します。
中長期的な価値向上を実現するために、企業と投資家の対話に資するツールとして統合報告書を位置づけ、そのための検討項目を考察します。
Article Posted date
14 July 2017
そこで、日本企業の競争力を高め、中長期的な価値向上を実現するために、様々な試みがなされている企業と投資家の対話(エンゲージメント)に資するツールとして統合報告書を位置づけ、そのための検討項目を考えてみます。
なお、本文中の意見に関する部分については、筆者の私見であることをあらかじめお断りいたします。
詳細につきましては、PDFをご参照ください。
ポイント
- 統合報告書の作成企業は増加し続けているが、まだ、様々な課題がある。
- 報告書が活用されるためには、作成の目的と利用者と読み手を明確にし、内容を検討していくことが大切である。
- 経営者が自ら用いるツールとして統合報告書を作成していくことは、エンゲージメントの質を高め、企業の価値向上に貢献すると期待できる。
内容
- 対話の現状と統合報告書の今
- まだまだ発展途上にある統合報告書
- 期待ギャップが存在する対話の現状
- 何のために統合報告書を作るのか 経営者が伝えたいことを表わす
- 統合報告書作成の目的を共有する
- 伝えたいことを明確にする マテリアリティと時間軸
- 伝えるための工夫をするストーリーとKPI
- 誰のために統合報告書を作るのか 使い手はだれか、読み手はだれか
- 統合報告書の読み手を定める
- ターゲットとする読み手の知りたいことはなにか
- 報告書の価値は経営者の関与次第 会社の個性は5分でわかるか?
執筆者
KPMGジャパン 統合報告アドバイザリーグループ
パートナー 芝坂 佳子