IRSがFATCAオンライン登録システムのアップグレードを公表

11月24日、IRSは、FATCAオンライン登録システム(以下、「登録システム」)のアップグレードを公表しました。IRSのプレスリリースによれば、登録システムのアップグレードの概要は以下のとおりです。

11月24日、IRSは、FATCAオンライン登録システム(以下、「登録システム」)のアップグレードを公表しました。

  • スポンサー付事業体にグローバル仲介人識別番号(以下、「GIIN」)が付与されるように、スポンサー事業体によるスポンサー付事業体の登録機能の追加
  • システムユーザーによる登録情報の更新、登録データテーブルのダウンロード、および金融機関(FI)タイプの変更が可能とされたこと
  • FFIの所在国リストの更新

登録システムについて

同プレスリリースでは、200以上の国に所在する17万を超える金融機関がIRSに登録済であることが述べられています。

FATCAにより、スポンサー付事業体(政府間協定(IGA)によって対象とされた事業体を含む)は、2016年12月31日までにFATCAの報告や源泉徴収を目的としてGIINを保有することを求められています。当該要件の実施を進めるため、登録システムには、スポンサー事業体が自身のスポンサー付事業体(該当する場合には、スポンサー付子会社の支店)を追加登録できる機能が付加されています。 スポンサー付事業体は、個別登録もしくは多数の事業体に関する情報を含むファイルの一括アップロードによって追加登録が可能です。

また、多数の事業体レコードファイルをアップロードするためのオプションとして、Microsoft Excelベースのスポンサー付事業体データ作成ツールの利用についても説明されています。 ツールの利用により、新しいスポンサー付事業体やスポンサー付子会社の支店に付与されるGIINに対する利用可能性が高まっています。

システム改善と新しく付加された機能に以下の内容が含まれていることも報告されています。

  • 外国金融機関に対して、所在国における納税者番号(保有している場合)の提示を求める新しい質問
  • 拡大関連者グループの共通親会社を特定するためのその他の質問
  • 特定の金融機関によるFIタイプの変更
  • メンバーFIについて、現行契約のキャンセルおよび再登録をすることなく、他の拡大関連者グループに移管する機能

上記の変更や移管に伴い、新しいFATCAアカウントは、支店を含む既存の登録情報と紐づけられて作成されることとなります。

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