2カ月以上続いた上海がロックダウンは6月1日に解除され、人々が動き出し、街に活気が戻りました。ただ、一部在宅勤務が継続されたり、上海から他の都市への移動後は隔離が要求されたり、デリバリーはできるものの店内飲食は制限されたりとまだまだ段階的に回復している状況です。事務所ビルや商業ビルに入る際には72時間以内の核酸検査陰性証明が要求されるため、定期的なPCR検査が街中で行われています。このような新しい日常のもと、これからの中国事業のあり方を検討されている企業も多いと思います。中国は特殊な国であることが再認識された今、サプライチェーンの見直しや、事業の選択と集中が進み、より筋肉質な体制に変革するための組織再編や、人材不足や人件費上昇に備えたDX等、具体的な取り組みが実行されていくでしょう。中国の特異性や世界の約2割の人口を占めていることを考えると、グローバル・モデルを中国に当てはめるというより、中国で通用する事業モデルを進化させることができた企業が、大きな収穫を得ることができると考えます。